「進撃の巨人」最終話の感想(後半)
最終話を読み終えたのは、5日ほど前のこと。
読後すぐ書き始めた感想、なぜか保存できていなかった。orz
その後、オトナの事情により書けず。
数えてみたら、残りは17ページだった。
最終話は50ページ(編集部後記を含めれば51ページ)だったから、ちょうど2/3辺りまで読んでいたことになる。
気持ちが熱いうちに、印象深いところだけでも、さくっと書いておこう。
文句なしの後半だった。
「人か… 巨人か…」というセリフが、ここに来てまた登場するとは思っていなかったし、エルディア国が生き残った人類の報復を恐れ、島民一丸となって軍備増強しているというのも予想していなかった。
「エルディアと世界 どちらかが消え去るまで この戦いは終わらない エレンの言ったことは正しいのかもしれない」というヒストリアの(いい匂いのする)手紙。
「この辺りで撃沈されても大して驚きはしないかな…」と言うピークちゃん。
それに比べ、私は平和ぼけだね~。平和ぼけ、おおいにけっこう。
思えば、第1巻のハンネスさんの平和ぼけのセリフを読んで、この漫画はいい作品だという確信を持ったのだった。
ハンネスに同調して調査兵団をディスった兵士に毅然と反発するエレン。
最初っからよかったよな~。
あ、さっきの「ピークちゃん」で思い出した。ジークのことは誰も何も言わないのか。
ならば、前半の感想で写真のキャプションに書いたことを繰り返そう。生まれたばかりのエレンを抱いて「お前は自由だ」と涙ぐむグリシャ、彼の胸中には自らの手駒とするために「マーレの戦士」になるよう育てたジークへの思いがあるはずで…
そう、この物語は、グリシャ、ジーク、エレン、3人の物語だとも言える。
ジークもまた、いかにも彼らしいあっぱれな最期だった。
と私がここで言及しておかねば、あまりにもかわいそうだ。
ジークファンとして、彼の魅力を讃える記事は別の機会に書こうかな。
じゃあ、ジャンとハンジとサシャとユミルとケニーとキースとフロックとモブリットと…(笑)
また横道に逸れてしまった。「エルディアと世界」に戻ろう。
和平交渉が無事成立するのか、「巨人のいない世界」が平和を維持できるのか、この先を作者は描かずに終わった。
すばらしい。それこそ「世界の現実」だ。先のことは誰にもわからない。
リヴァイもそう言ってたね。
残り1/3は本当に文句なしだった。
ミカサを見送って涙をぬぐった後のアルミンの、あの凛々しい表情。
船中でのジャンとライナーの掛け合いにも大満足。
けど、あえて私の趣味趣向を言わせてもらえば、マフラーにちょっかい出したあと飛んで行く鳥よりも、「…また あなたに会いたい…」と涙するミカサで終わってほしかった。
ラストシーンは明るい方がいいってのはわかるんだけどね…
石碑の文字は「サイアイノ アナタ ココデトワニ イネムリニツク」と読める。「最愛のあなた ここで永久に 居眠りにつく」…
同じ場所で居眠りしていたエレンを起こしたミカサ。
壁が壊された「その日」は845年で、二人とも10歳だった。
エレンは19歳で死んだから、石碑の数字は854だろう。
あの時からわずか9年後にエレンは死んだのか…
わずか9年、しかし、なんと長い9年だったことか。
と書いて、私が「進撃の巨人」を読んできた年月もまた9年であったことを思い出し、感無量。
さあ、またいつものコンビニに買いに行こう。すでに発売された最終巻、34巻を。
もうこれからは買えないんだね…
編集部後記の通り。この物語を通じて、私たちは「言い表せない感情」を共有することの価値を再確認できたと思う。
愛とは何だろう?
会えないとわかっていてもなお、会いたいと思う気持ち…だろうか。
エレン… 3年たったけど、まだミカサはエレンを想っているよ…
あと10年くらいは引きずると思うよ!!(笑)
今日はここまで。